放出されゆく

プロローグ

薄暗い放課後の教室の中、その男は既に何度目になるかわからない性を吐きだしていた。

猿轡の代わりにタオルを口に突っ込まれ、瞳から溢れる涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃになり元からはめていた眼鏡も役割を果たせていない。

机にうつ伏せの状態で置かれた上半身は裸で羽織るものなど無くその背には無数の噛み跡や赤い鬱血痕ばかり。

か細い腕は後ろ手にネクタイで縛られ身体の自由は効かない。

机に這い蹲った状態で突き出した下半身には元々履いていたスラックスがふくらはぎの所まで降ろされ男の臀部が顕になっていた。

普段人目に晒される事などない白い臀部。
しかしその男の臀部は薄っすらと紅くなっており、無意識に尻をクネクネとさせその様はまるで次の刺激を今か今かと待つ淫らな生き物のようだった。

「桐島先生さ、こんだけイッてるのにまだしたいの？
はっ、どんだけ淫乱なんだよ。」

頭上から降ってくる馬鹿にしたような低い声に桐島と呼ばれた入れられた男は悔しさを滲ませ身体全体を動かしながら反抗した。

しかしその姿はやはり薄紅い尻がプルプルと震えるだけで更に淫靡を増すのみ。

男の下で無駄な抵抗をする桐島にさらなる支配欲が生まれる。

男は桐島のか細く薄っすら紅い尻を掴み一度は抜いていた己のモノをヒクヒクと待ち受けるソコへ再挿入させた。途中まではゆっくり入れるとそこから最奥まで一気に突き刺した。瞬間桐島は甲高い声をあげながら大きく仰け反りまた何度目かわからない絶頂に達した。

「はん。やっぱりあんたは淫乱な雌豚だな」

横たわる桐島の顔に覆いかぶさる薄茶色の髪の隙間から涙に濡れた瞳が見えたその男は酷く嗤いながら彼を見下ろしていた。