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『でも、ソレをどうにかしないと...このままってわけにも...』
笹川の勃起した下半身が収まるのを待つだけの時間。
ずっとこのままというわけにもいかないと、桐島は笹川の下半身に手で一瞬触れるとすぐさま笹川により突き飛ばされた。
『だっ、だったら...今日はもういいから』
聞こえてきた言葉の意味が分からなかった。
暗い教室の中で放たれた言葉に酷く動揺する。
『そっ、その代わり...明日最後にもう一度先生とシたい』
『....それで終わりにするから』
突き飛ばされた事により、痛む腕を摩っていれば突然、桐島の腕を握ってきて懇願する様に見つめられた。
「...ささ.か.わくん? 」
「俺、熱いんだ.....」
「.......? 」
迫ってくる笹川の姿に目を丸くしながら桐島が仰け反る。
「先生が相手だと熱くて熱くて苦しくなる... だから...だから、コレを全部吐き出させてほしいっ! 」
「そしたら、全部終わるから! 」
息巻きながら叫んだ笹川の瞳に薄っすらと涙の様なものが見えその勢いに桐島は気づいたら首を縦に振っていた。
それからは早かった。
立ち上がったモノは放置のまま、桐島を送っていこうとする笹川。
笹川に庇われながら家の近所まで辿り着く頃には確かに下半身は収まっており笹川とはそこで別れた。
そして今に至る。
一夜明けた今日。
笹川との最後の情事だ。
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