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親子連れっすか?
イヤ、そうすっよね?
………………………見た感じ。
子供に手を引かれて入った父親と、後から入ってくる母親、みたいな?
まぁ、昼過ぎたといっても、このクソ暑い中どっからどうやって来たんだこの客は!
って言うくらい店は繁盛していた。
持ち帰りや、オーダーの電話もジャンジャンなってるし。
店はこ狭く、席も5席しかねーけど俺らで満員御礼。
席が一席しか空いてないから、相席?でも良いんだけどさ。
「ハーイ、そこ空いてる席ね!
今日は特に暑いねぇ!!
暑い中ありがとね。」
と、俺と子連れは一緒のテーブルに座らせられる。
キンキンに冷えたお冷やをトントンと置いていった。
ここはビールを飲みてぇとこだが、
そんな余裕なく、喉が渇いてたから、
水が有難い!
チクショウ。兄ちゃん、良い仕事するじゃねぇか。
親子連れの誤解を解こうとする、
「あっ、違いますから!」
なーんて母親の言葉は聞こえちゃ無い。
お冷を飲みながら横目で周りを見渡す。
とにかく忙しくしている。
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