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「注文は?」
今さっきの兄ちゃんが聞いてきた。
『生を、それとぶった玉!』
見事にハモった。
「あー、ごめんごめん、ウチ生無いんだわ。
瓶で良い?
それとぶた玉ね。
二枚でいい?」
げっ。生無いんかい!
と思ったら。
「すみません、ここは別々なんです」
と、自分とは別の客アピールする母親、七瀬。
そっすね。
家族ちげーし。
知り合いであるけどな。
ん?っと、思いっきり怪訝な顔をする兄ちゃん。
そりゃそーだろ。
パパと手を繋がれて入ってくりゃ、ツレと勘違いされて仕方ない。
あーメンド。
「じゃあ、瓶でコップ2つと、この子にジュースね。ぶった玉二枚。後で追加するかも、よい?」
どうせジュースも瓶のオレンジしかない筈。
確か、ジューCってやつ。
昭和っぽいやつ。
「アッザース」
と兄ちゃんはテキパキ去っていった。
軽っ。
まぁ、良いけど。
まっ、でも、この店で、このにいちゃんの対応は心地いい。
まぁ、なんて対応!
なんて言う、勘違いタカピーおば様やおねぇ様は来ない店だしな。
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