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私の名前は井上慶子。
不器用と言うか性格と言うか、仕事の手を抜くことが出来ない。
だから、すぐ残業になるし残業を同僚に頼まれてしまう。
「井上さん。お願いがあるんだけど」
「はい。なんでしょうか」
「これ、お願い出来ないかしら」
「えっと」
「今度、ランチでもおごるから。お願い」
「はぁ。わかりました」
「ありがとう。助かるわ」
また断れず仕事を引き受けてしまった。
いつもこうだ。
外の風に当たりたく非常階段へと行った。
『あ~気持ちいい』
すると・・・
「何さぼってんだよ」
「あ・あの~」
「早く戻って仕事しろ」
「は・はい。すみません」
怒られてばかりで自分がいやになる。
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