第一章

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仕事に戻ると・・・ 机の上に山積みになった資料をみてため息をついた。 『はぁ~』 みんなは定時で帰って行くなか私は残業でなかなか帰れない。 『よっし頑張るぞ』 気合いを入れて仕事に集中をした。 ふと周りを見渡してみると、いつの間にか私一人だけになっていた。 『私だけかぁ。そろそろ帰ろっと』 帰る支度をしていると・・・ いきなりドアが開いた。 「なんだ。まだいたのか」 「えっ!今帰ります」 「ハハハ。何焦ってんだよ。もしかして俺におこられるとでも」 「それは」 「あのなぁ、俺がいつも怒ってるみたいに言うなよ」 「怒ってるくせに」 聞こえない声で言ったつもりだった。 「今なんて。聞こえてんだけど」 「・・・」 「いつも怒らせてんのはお前のせいだろ」 早く帰りたいのに最悪。
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