好き

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コーヒーの粉を拭き終えた私は、冷たい水で手を洗う。 やっとお茶の用意ができるよ。 トレーに2つのソーサーと、ティースプーンを置き、カップには沸いたお湯を注いでコーヒーと紅茶を作る。 私は、開けた窓を一旦全部閉めかけたけど、まだ変な臭いが部屋を漂っていたので、5センチ程もう一度窓を開けた。 そして、トレーを持ちシンさんの元に戻った。 「シンさんどうですか?進み具合は……って早いなー。もうそこまで進んでるんですか?」 「でも、すでに一回死にかけて薬を使ってしまった」 「でも、スゴいですよ。この後、私は一回死んだし」 「ん、そうなのか」 「はい。私には難しくて」 コーヒーと紅茶をテーブルに置くと私はシンさんの近くに座った。 「久々だと面白いな」 ゲームに夢中になるシンさんが可愛くて、ゲームの画面よりシンさんの横顔をつい見つめてしまう。 ゲームをクリアしていく度に、私たちは喜んだ。 すごく楽しくて時間を忘れる。
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