恐怖

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私達、ゲームでどのくらい遊んでいたんだろう。 窓から入る光もなくなり、外が暗くなって電灯がついていた。 「わぁ、暗!」 「もうそんなに時間たってたんだ。熱中し過ぎた」 シンさんは肩をグルグル回して、コントローラーを置く。 「そうですねー。すっかり集中しちゃいましたもんね。何か作りましょうか?スーパー行ってきますし」 「今から作るなら遅くなるだろうから、何か食べに行くか?」 「分かりました。じゃ、カップだけ片付けておきますね」 私はテーブルのカップをトレーに乗せ、キッチンに運ぶ。 キッチンで、窓を少し開けておいたのを思い出し、いけない!と慌てて窓に近づいた時だった。 窓の外から中を覗く片目がすぐそこにあった。
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