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「高畑さんて…」
「彼氏と…」
私と高畑さんは同時に喋った。
「何でしょう?」
私は慌てて聞き返した。
「君から話していいよ」
そう言われると何だか聞きにくいなぁ…。
と、思いつつ私の顔をジッと見つめるから、ポツリと呟く。
「高畑さんの事、聞こうと思ったんです」
「俺の何を?」
「いや、プロフィール的な。何となく」
高畑さんはちょっと黙ったあと、
「……高畑真、
12月28日生まれ。28歳。184㎝。
独身。AB型。他に何か書きたいことは?」
「いや…ありがとうございます…」
そんな感じで話されると何か会話のキャッチボール難しい…。
しかも、名前は知ってるよ…
「えと、高畑さんは?話、何ですか?」
「………彼氏と別れたんだなと思って」
「へ?」
「彼と別れたんなら、今日、もっと口説いても良かったんだなと」
「えっ、なっ、た、高畑さん?」
私はまた顔が赤くなっていくのが分かる。
なになになに?
どう言う事??
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