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*** あれから更に1時間程して緊張感のある飲み会は終了した。 と言うか、緊張しているのは私だけ… 「今日はありがとうございました。私はまだ電車があるので、駅に向かいます」 店の外に出た私は、2人に頭をペコリと下げた。 「じゃあ、駅まで送るね」 城木さんが笑顔で言ってくれたから、お言葉に甘えようしたけれど… 高畑さんが私の肩を叩いた。 「葛城さん、最寄り駅は○○駅だったよな? 俺もそっちの方向に行くから一緒のタクシーに乗っていけばいい」 いや、それは困る。絶対困る。 「いえっ。そんなご迷惑かけれません。電車で帰れますのでお気遣いなく!」 私は真顔で高畑さんの申し出をお断りする。 だけど。 今度は城木さんが親指をビッと立てた。 「いやいや、葛城さん! 乗せて貰いなよ? 夜道は危ないしさ、ね?」 ……城木さん、高畑さんが危ないんです。
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