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「子供じゃあるまいし、大人なら大人の身の引き方を考えたらどうだ?」
「うるせぇ。てめぇに関係ねぇ」
こんなに口の悪い誠司を見たの初めてだ。
「お前、別れたんだろ?格好悪いぞ」
高畑さんはあくまで冷静に誠司に言葉を返す。
「てめぇに関係ねぇって言ってんだろっ!」
「自分の彼女を大切に出来なくて、別れを切り出されたら惜しくなるなんて恥ずかしい男だな、お前は。
彼女はお前のような男といても幸せになれない。帰れ」
高畑さんは誠司に犬でも追っ払うように手を振った。
「ふざけやがってっ」
誠司は拳を握り、シンさんに殴りかかった。
「っ…!やめてっ!」
私は叫んだけど、誠司の拳が高畑さんの頬に飛んでいく。
私は自分の顔を手の平で覆った。
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