第1章 夏休み

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「ラーメン 淳」 海斗と店に入る。 「あら、海斗くん!いらっしゃい!!」 威勢のいいおばちゃんが海斗に気づく。 「おばちゃん味噌ラーメン2つお願い!」 どうやら海斗はここの常連らしい。 「ここの味噌ラーメンまじうめぇから!食ってみ」 「あんたここの常連なの?」 「部活終わりによく来るんだよね」 「ひとりで?」 「ばかお前俺が友達いない奴だと思ってんのかw」 「まぁねw」 このやろっ、と海斗は私の髪をわしゃわしゃしてくる。髪乱れるじゃん、ばかってやっぱり2人とも笑っている。海斗といる時は笑っている時が多い。 「ハイおまちっ」 とおばちゃんが味噌ラーメンを持ってくる。 2人で割り箸をパチンッて割っていただきます、って声を揃えて言う。 「仲いいのねぇ、海斗くん、彼女?」 おばちゃんがにやけながら海斗に尋ねる。 「やめてくださいよおばちゃん!こいつただの幼馴染み!」 あら、そうなのホホホ、、って笑いながら仕事に戻っていく。彼女に間違われることは正直よくある。 「海斗さ、なんで彼女つくらないの?」 「いや俺、好きな人いるし」 「えっ、そうなの?初耳なんだけど」 「言ってなかったからな」 「まぁー、、、海斗ならいけるよ顔も割とかっこいいし、運動できるし頭もけっこーいいじゃん」 「…そうねー……」 「自分で肯定しちゃうの?w」 海斗は私の言葉に照れたのか、なんだかよくわからない表情をしていた。 海斗おすすめの味噌ラーメンは絶品だった。
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