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「ラーメン 淳」
海斗と店に入る。
「あら、海斗くん!いらっしゃい!!」
威勢のいいおばちゃんが海斗に気づく。
「おばちゃん味噌ラーメン2つお願い!」
どうやら海斗はここの常連らしい。
「ここの味噌ラーメンまじうめぇから!食ってみ」
「あんたここの常連なの?」
「部活終わりによく来るんだよね」
「ひとりで?」
「ばかお前俺が友達いない奴だと思ってんのかw」
「まぁねw」
このやろっ、と海斗は私の髪をわしゃわしゃしてくる。髪乱れるじゃん、ばかってやっぱり2人とも笑っている。海斗といる時は笑っている時が多い。
「ハイおまちっ」
とおばちゃんが味噌ラーメンを持ってくる。
2人で割り箸をパチンッて割っていただきます、って声を揃えて言う。
「仲いいのねぇ、海斗くん、彼女?」
おばちゃんがにやけながら海斗に尋ねる。
「やめてくださいよおばちゃん!こいつただの幼馴染み!」
あら、そうなのホホホ、、って笑いながら仕事に戻っていく。彼女に間違われることは正直よくある。
「海斗さ、なんで彼女つくらないの?」
「いや俺、好きな人いるし」
「えっ、そうなの?初耳なんだけど」
「言ってなかったからな」
「まぁー、、、海斗ならいけるよ顔も割とかっこいいし、運動できるし頭もけっこーいいじゃん」
「…そうねー……」
「自分で肯定しちゃうの?w」
海斗は私の言葉に照れたのか、なんだかよくわからない表情をしていた。
海斗おすすめの味噌ラーメンは絶品だった。
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