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ビリヤード台の前に倒れている死体の他に動く気配がないか、チームは十分に警戒しながら、リビングの中に足を進めていく。
その時、
――シュッ――
微かな音と共にビリヤード台の背後から、煙がふきあがるのを見た。
続いて何かがポンと飛び出してくる。
それは、『ポテトマッシャー』とも呼ばれる柄つきの手榴弾。
古典的な武器だ。
リーダーは一瞬でそれを視認すると、銃を構え、
「下がれ!」
メンバーに警告しながら発砲する。
そしてリーダーの優秀な射撃は、投げられた手榴弾の柄に確実に命中した。
手榴弾はまたクルクルと回転しながら、ビリヤード台の後ろに戻っていく。
「――伏せろ!」
次に来るはずの大爆発に備え、リーダーは後方に飛び退きながら床に伏せる。
「爆発するぞ!」
ヘルメットが吹き飛ばないように、鼓膜が破れないように、耳を強く押さえた。
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