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Act.1
高層マンション45階にある、自室のベッドに眠っていた有坂龍一は、その気配にむくりと身体を起こした。
慣れているとはいえ、あまり歓迎したくはない気配だ。
龍一はベッドの上に座った状態で、ゆっくりと二度息を吸い込むと、
「……やれやれ」
思わずそんな声が漏れそうなほどうんざりした顔をして、さっきまで心地よい眠りを提供してくれた温かいベッドからするりと抜け出す。
龍一を目覚めさせた気配は、ボディアーマーにヘルメットにゴーグル。両手には自動小銃を抱えた、フル装備の連中3人である。
すでにこのマンションの部屋に侵入を果たしていた。
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