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今回のチームリーダーは、まずゲストルームに続く廊下の、バスルームの気配を伺った。
研ぎ澄まされた感覚で探れば、中が無人であることを教えてくれる。
そこでハンドサインを使って、後方に控えていた男のひとりを、廊下の奥のゲストルームへと向かわせた。
命じられた部下が、リーダーの前に出て、ゲストルームのドアノブに手をかける。
ゆっくりと回してドアを開くが、部屋の中は真っ暗で、誰かいる気配はどこにもなかった。
その事実を知らせるために、軽くうなずいて合図を返してくる部下。
リーダーはそれに応えて、今度は視線をリビングの方に移した。
いよいよターゲットの間近に迫る。
一歩一歩、足音を立てないように、リビングへと続くドアを開ける。
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