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その時、誰もいないはずのゲストルームに、ひとりの男が立った。
真っ暗の中、気配さえ感じさせずに、いきなり湧いたように現れる。
――龍一だ――
龍一はこちら側に背を向けていた侵入者の首に腕を回し、そのまま音もなくひねりあげる。
一瞬で息の根をとめた。
その物音に気がついた残りのふたりも振り返るが、こちらを向いたところを、顔面に一発。
リーダーが果敢に拳を振り上げて向かってくるが、首を傾けただけでかわされて、逆に腕をねじり上げられ、首筋にするどい手刀の一撃を食らう。
あっという間に、3人は床に昏倒した。
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