Act.1 

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その時、誰もいないはずのゲストルームに、ひとりの男が立った。 真っ暗の中、気配さえ感じさせずに、いきなり湧いたように現れる。 ――龍一だ―― 龍一はこちら側に背を向けていた侵入者の首に腕を回し、そのまま音もなくひねりあげる。 一瞬で息の根をとめた。 その物音に気がついた残りのふたりも振り返るが、こちらを向いたところを、顔面に一発。 リーダーが果敢に拳を振り上げて向かってくるが、首を傾けただけでかわされて、逆に腕をねじり上げられ、首筋にするどい手刀の一撃を食らう。 あっという間に、3人は床に昏倒した。
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