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招かれざる客たちが突入を決心したのは、一発の銃声がきっかけだった。
平和でセキュリティが完全なはずの高級マンションに響く乾いた銃声。
ものすごくシュールだ。
それにこうなった以上、時をおかず、契約してある警備会社の面々が駆けつけてくるはず。
目撃者が増えれば余計な犠牲者も増えることになる。
ユニット2、3はそれまで潜んでいた物陰から身を躍らせると、一斉に龍一の部屋の前に立つ。
それからためらいもなく、ドアに向かって全弾射撃を食らわせた。
大量のサブマシンガンから弾が放たれる音は、トタン屋根を叩くスコール音にも似ている。
まあこの高級マンションに住む住人は、トタン屋根とはどういう物かも知らないだろうが。
先の連中と同じように、こちらのメンバーも全身をフル装備で固めていて、たとえば、一発や二発の反撃を食らっても、豆鉄砲相手ならほとんど影響はしない。
フルアーマーが弾を受け止めてくれる。
メンバーたちは、サブマシンガンのトリガーを引きながら、何も無い草原を行くがごとく、前へ前へと足を進めていった。
唯一のバリケードだった玄関のドアも、もう穴だらけで見る影もない。
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