第1章

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「では先ずは私からしますね。桐崎要、18歳、能力は “先読み” です。これは最大10秒後の未来を見ることが出来る能力です。サポート、戦闘どちらでもいけます。よろしくお願いします」 そう言って頭を下げると、同時にみんなも下げてくれた。 みんないい人らしい。 「じゃあ次俺な。俺は是枝斗真、18歳だ。能力は“振動”。自分が触れているもの、離れているものなら10メートル先までの物体を振動させる事が出来る。戦闘なら任せてくれ」 「戦闘? それでどうやって戦うのですか?」 メンバーの中の一人が不思議そうに問うと、斗真はよくぞ聞いてくれた、というように自慢気に話し始めた。 「例えば少し薄めの剣を持つだろ? で、それを振動させて物を切ると、それはもう豆腐のように切れるんだよ。他にも、地面に手を当てて振動させると地震起こせたり、もっと力を込めると地割れさせる事が出来る。これを戦闘に使わずして何に使う?」 すごいドヤ顔……。 しかし、実際その威力は凄い。 質問した女の子も納得したようで、 「なるほど。ありがとうございました。話しとぎってすみません」 と言って頭を下げた。
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