第1章

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数週間後のある朝、講堂に行ってみると、霜村隊長と事務員の人たちがなにやら慌ただしそうにしていた。 「何かあったんですか?」 「! ちょうど良かった。今起こしに行こうと思ってたところだ」 話しかけてみると、焦った様子で他のメンバーを呼んでこいと言われた。 「すまん。緊急任務だ。今すぐに五番街に向かってくれ。昼の任務は他にまわしとく」 みんなを集めて早々、霜村隊長が言う。 「分かりましたけど……何があったんですか?」 古賀さんがみんなの気持ちを代表して言う。 「ああ、そうだな。実は今、五番街で暴れている奴らがいるんだ。死者も出ている。うちの戦闘員は全員任務に行ってしまった。お前ら六人で行ってくれ」 「! それなら早く行かないと…! おい! 三分以内に準備して行くぞ!」 古賀さんの指示で準備をし、五番街に通じる地下通路を通っていく。
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