第1章

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走っている途中、恵理さんの声が頭に響く。 ーーもしもし?要ちゃんのチームよね? 返事をしながら、みんなと目配せをする。 ーー今からそっちの情報を言うわよ。時間がないから、よく聞いてて。まず、相手の人数は二人。男の方は“念動力”の使い手。女の方はよく分からないけれど、何か黒いものを操っているわ。けど、その女の方が強いから、戦うときは充分気を付けてね。じゃあ、また何かあったら連絡して。 それだけ言うと、恵理さんの声は聞こえなくなった。 「みんな、分かったな?……よし、これからの会話は“心話”を通して行うぞ」 古賀さんがそう言い、みんなは頷く。
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