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ーー桐崎さん? こちら渋谷です。
女の人の声が頭に響く。
『はい、桐崎です。準備は出来ましたか?』
ーーええ。今はターゲットの頭上にいます。
『分かりました。では、今から突撃します。抵抗したら迷わず撃って下さい』
分かりました、という声を聞いて、私は周りに待機している隊員に目配せをする。
頷いた隊員を確認して、目の前の扉を音を立てて開く。
「動かないで下さい! 私たちは国家特殊部隊SETです! 藤岡さん、あなたを麻薬取締違反で逮捕します。抵抗したら、どうなるかは分かりますね?」
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