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「要ちゃんおつかれー! いやー、今日も大活躍だったねー」
「お疲れ様です、恵理さん。もう飲んでるんですか?」
既にへべれけ状態の彼女をみながら、ため息をつきながら言う。
「私はとっくに今日の分の仕事は終わらせたの
よー。今日は朝まで飲み明かすぞー!要ちゃんも飲め飲めぃ!」
「今日も、でしょう? それに私は未成年なので遠慮しておきますね」
どうせ私は年増よー、と栗色の髪を振り回しながら言っている恵理さんを横目で見みていると、霜村隊長が話しかけてきた。
「桐崎、今日はお疲れ様」
「お疲れ様です、隊長。あの、いいんですか、恵理さん。せめて自分の部屋でして貰った方が……」
床に散らばっている大量のビールの缶を見なが
ら、霜村隊長に聞いてみる。
「まあ、はっきり言ってやめてほしいんだが……桐崎も気にするな。あれはそういう奴だ。諦めた方がいい」
「隊長は恵理さんに甘いです」
「うちの部隊はあいつのおかげで成り立っているところもあるからな。あいつにへそを曲げられたら面倒だ」
まだ納得出来ないという顔をしていると、隊長は苦笑いを返してくる。
「そういえば桐崎、今日が期限の提出物が未だ出てないのだが……」
「あ、そうでした。今から取ってきます」
部屋の引き出しの中にあったのを思い出して、急いで取りに行く。
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