プロローグ

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私、桐崎要(18)は、“先読み”というAランクの能力を持っている。 “先読み”は、使っている間、最大10秒後の未来を見る事が出来る。 私はこの能力のおかげで、特攻部隊や諜報部隊など、様々な種類の仕事をもらっている。 先程会った菅原恵理さんは“心話”、霜村健吾隊長は“神速”という、どちらもSランクの能力者だ。 “心話”は、指定した相手と心の中で会話する事が出来る。 恵理さんが能力を使っている間は、私たちは恵理さん以外の相手とも話が出来るという優れた能力である。 “神速”は、要はめちゃくちゃ足が速いということ。 これだけ聞くとしょぼいが、舐めてかかると痛い目にあう。 例えば、豆粒ほどにしか見えないぐらい遠い距離にいた相手が、瞬きした瞬間に背後にいたらどうだろうか? 軽くホラーである。 他にも、“幻覚”や“地図”、“完全記憶”など、SET内はバラエティ豊かなびっくり箱のようである。
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