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数日後、霜村隊長の呼びかけで、SET隊員の全員が講堂に集まった。
霜村隊長は、全員の顔を見渡してから口を開いた。
「よし、全員集まったな。それでは、これから任務の内容を言う」
雑用などの任務では、全員を集めることはまず無い。
この前の潜入任務でさえ、集められたのは十数人だった。
ということは、何か大切な任務なのだろうか。大きな組織が絡んでなければ良いのだが。
そう考えていると、霜村隊長が口を開いた。
「ターゲットはセイバーという組織だ。組織に関する情報は、リーダーの名前が紺野はるきということ。他には、目撃者によると、奴らはパーカーなどのフードを深くかぶっていたらしい。顔は分からない。セイバーは同じ時刻で色々な場所で何百人も殺している。人数はそれなりにいると考えてくれ」
霜村隊長は、そこまで一息に言うと、次は任務を遂行するにあたって、共に行動するメンバーを発表した。
「いいか、セイバーの件もあるが、他にも任務はたくさんある。同時進行でやっていくつもりだ。今言ったメンバーで、今後の任務をするように。分からない奴もいるだろうから、今のうちに顔合わせしとけ」
霜村隊長が言い終わると、はい! という返事をしてから、それぞれがメンバーのもとに集まった。
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