第1章

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「えっと私は……」 「要さん!」 メンバーを探していると、私を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると、二人の男の子がこちらに手を振って立っていた。 「裕真、斗真」 「よっ、俺ら同じ班だぜ」 「良かったよ。仲がいい人がいて」 同年代の是枝裕真、是枝斗真。この二人は双子で顔は全く同じだが、裕真は大人しく、斗真は元気。性格はあまり似ていない。 以前、あまりに顔が似ているのでみんなでどうにかしろと言ったところ、裕真が前髪をピンでとめるという方法で、どうにか見分けがつくようにした。 しばらく三人で話していると、他のメンバーも集まってきた。 見たところ、知ってはいるけど殆ど関わったことがない人たちばかりだった。 他の人たちも同じようで、まずは自己紹介からする事になった。
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