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第4話 仲間
僕は、一人で冒険に出るのは危険だと思った。
今は亡き勅使河原がいい例だ。
「仲間……仲間と言えば酒場だな…。」
僕は説明のよーな独り言を言ってから、酒場を探した。
しかし見つかったのは、居酒屋とスナック《マイアヒ》だけだった。
僕はそこに仲間が居るとも思えず、肩を落としながら、道を歩いていた。
すると、前から黒いマントの男が歩いてくる。
あいつは……。
あ!!あいつは、魔法使い界期待のルーキー、小田原君だ!
僕は小田原君とすれ違った。
すれ違い様に、目が合った。
向こうもこちらが気になる様子だった。
その時僕は……いや、僕の本能が何かを感じた。
しばらくそれが何なのか考えていた。
そして気付いた。
僕は慌てて、小田原君の歩いていった方に駆け出した。
「くっそ、なんで気付かなかったんだ…!!」
僕は走った。
「間に合えばいいが!」
僕はがむしゃらに走った。
そして、小田原君の歩いていった方向にあった閉店間際の弁当屋で唐揚げスペシャルを買って、帰宅してからおいしくいただいた。
つづく
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