始まりから終わり

6/6
前へ
/6ページ
次へ
最終話 素晴らしき日々 今、僕らは魔王の城の前に立っている。 長きにわたる、戦いの日々。 血で血を洗う戦いの日々。 正直、何度もやめようと思った。 しかし、街のみんなの笑顔をまた見たい、いや、僕らが取り戻さなきゃいけない、魔王を倒さねばならない。 もう、誰の涙も見たくない! 「よし!!行こう!!!」 僕は言った。 仲間は静かに強く頷いた。 「はっ!!?」 ここで目が覚めた。 僕は自室のベッドの中だった。 夢だったのであろうか? あの、冒険の日々。 辛かったが、楽しかった日々。 夢? 気付けば僕は涙を流していた。 「何してんだよ!行くぞ!」 僕は慌てて振り返った、勅使河原君だ。 何でここに?? ま、まさか、夢じゃなかった? 「早く用意しろよな!」 小田原君だ! 「お、おまえら…」 僕は涙を拭った。 泣いてる場合じゃない。 僕は用意をしてくると言い、部屋を出た。 そして、通報した。 まもなく二人は逮捕された。 不法侵入はいけないよな、と思った少し寒い秋晴れの朝だった。 おわり
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加