野里(のり)家の兄妹

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「その次に付き合ったのは、凛ちゃんだ」 (*´艸`)うぷぷ。『のり・りん』か! どんだけモテモテなんだよっ! 「その点、玉子はいいよな。結婚したら名苗字が変わるもんなあ。俺いっそのこと奥さんの姓を名乗ろうかなあ」 「そしたら、漫才師として名前を変えなくちゃだよ」 「そっか。それはそれで、おいしいってことか」 そうなのよね。女は結婚したら旦那さまの苗字になれるから。 でもね。私も苦労があったの。二十歳の頃に付き合った彼の名前は、多摩川くん。 彼との将来を夢見たこともあったけれど。 『たまがわ・たまこ』ってどうよ。
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