ヒメイ

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「ちょっ、ちょっと、待ってください。 か、彼女は?課長は、彼女いますよね?」 「彼女っていうのは、特定の人?はいないよ。 それに、今言ったように、今までの女性関係は、 ちゃんと終わらせたし…」 「でっでも、えっと、その、大切な人…そう大事な人が…」 「うーん。君が言ってるのが誰かわからないけど 大切な人かぁー、家族みたいな人ならいるよ。」 「…お子さんですか?」 「はっ?ちょっと待って?なんでそうなるの?」 「なんとなくです。じゃあ、違うんですか?」 「あぁーうん。子供も奥さんもいないよ。 どうやったらそういう考えになるんだよ~ 俺、もしかして、かなり印象悪い?」 「えっと、まぁ…」 沈黙が流れる 「…他に聞きたいことはある?」 「彼女も子供もいないんですよね?」 「うん。」 「…私も………課長のこと好きです。よろしくお願いします。」 目をみて、自分の気持ちを伝えて、頭を下げた。 「まじで?いいの?」 「…はい」 だって、私は…もう結構、遊ばれてもいいやー とか、思っちゃうくらい好きになってて そばにいたいって思っちゃってて… だから、死ぬほど嬉しかった… だから、満面の笑顔で 「すげぇー嬉しい。よろしく。」 なんて言われたら、本当にもう死んでもいいって 思った。
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