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信じられないことが起きた。
「今、俺のためにこんなに泣いてくれたって知って凄く嬉しい」
とても優しく抱きしめられる。泣きすぎて夢でも見ているかと思った。
もう一度、菅谷くんが私を真っ直ぐ見つめた。
「波田さん。俺と、付き合って下さい。」
「よろしくお願いします」
「やった、めちゃくちゃ嬉しい」
喜んでる菅谷くんはおもちゃを買ってもらった子供みたいだった。
「もう遅いし、今度こそ帰ろうか」
「うん」
私は菅谷くんが差し出した手を握った。
これからは校門の前で
「またね」
ってお別れしないでいいんだ。
END
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