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「またね」 そう言って菅谷くんは私に背を向けた。 「うん…」 校門の前で、私は夕焼けに照らされた並木道を歩く彼をいつまでも見つめていた。 また、好きだって言えなかった。告白しようと決めてからはや一ヶ月。何をしているんだ私は。 考えれば考えるほど、わからなくなる。菅谷くんのことだからそんなに酷い振り方はされないだろうけれど、自分に自信なんてない。
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