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授業終わりのチャイムが鳴って、ぐっと背を伸ばす。
少し後ろに体重を掛けて、ふと横を見ると、菅谷くんがふわりと欠伸をしていた。
菅谷くんの席は窓際の一番後ろ。対して私は逆側の列の3番目。よっぽどのことがない限り関わりなんてない。
「菅谷くん!」
クラスの女子たちが菅谷くんの席へ近づいていく。
「ん?」
「今日また、カラオケ行かない?」
「いや、今日は図書委員あるから」
「そっかぁー残念」
「ごめん」
「大丈夫!また誘うね」
「うん」
菅谷くんは人当たりもいいし、女子からモテるに決まってる。
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