1人が本棚に入れています
本棚に追加
急に感じたぬくもりとその主に驚きを隠せなかった。
「ごめん、なんか危なそうだったから」
「こっちこそ、ごめんなさい!」
「いや、こけなくて良かった。俺無駄にデカくて良かったわ」
「それ、馬鹿にしてる?」
「あ、違うって!ごめん」
二人で放課後の図書室で笑い合った。
恥ずかしかったけど、すごく嬉しくて。今の私の顔はきっと赤い。
「俺、そろそろ帰るけど、波田さんどうする?」
「私も帰ろうかな」
「じゃ、帰ろ」
菅谷くんがテーブルに置いてあったスクールバックを肩に掛ける。
「うん」
ドアに向かおうと鞄を持って歩き出す。
先に図書室を出た菅谷くんがドアの前で誰かと話していた。
最初のコメントを投稿しよう!