日本政府への誘惑

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「(防衛省高木)やっぱり。あ~あぁ~、言わなきゃよかったんだよなぁ、あの新宿ん時」 「(外務省 新垣)新宿って?」 「(防衛省 高木)あの爆弾、喫茶店のです」 「(外務省 新垣)あ~、あの、あっ、そっかぁ、あれで、あれがきっかけですか」 「(防衛省 高木)まぁねぇ、あの時点では、みんな研究段階?というより、もうほんとに、まぁ『そういうレベルの高いことやってますぅ』的な、まぁ、対外的なパフォーマンスとしか思ってなかったですけどねぇ」 「(外務省 新垣)ふ~ん、じゃぁ、ふたを開けてびっくり?」 「(防衛省 高木)えぇ、もう、うちを飛び越えて、いきなり国会ですから」 「(外務省 新垣)飛び越えてって?」 「(防衛省 高木)テレビで知ったんですよ、サイボーグってのがあること、国会中継で」 「(外務省 新垣)はぁ~」 「(防衛省 高木)うちらのねトップ、大臣が出るからって、みんなで見てたんですよ、それこそ昇給かって」 「(外務省 新垣)サイボーグで昇給?」 「(防衛省 高木)いやいや、サイボーグじゃなくて、急にね、国会だから。だから、アメリカも日本の内閣をコントロールしようと寄ってくる」 「(外務省 新垣)へぇ~、じゃぁ、あのテレ・・・」 「(室長)こんにちは」 「(外務省 新垣)あっ、どうもこんにちは、リチャードさん」 「(外務省 新垣)リチャードさん、こちら『防衛省 情報本部 統合情報部 ハイエンドテクノロジー支援課 課長 高木孝平』さんです」 「(室長)はじめまして、お会いできて光栄です」 「(外務省 新垣)高木さん、こちら『駐日アメリカ合衆国大使館 広報・文化交流部 報道室 室長 リチャード・マーフィー・ベーカー』さんです」 「(防衛省 高木)はじめまして、よろしくお願いします」 「(室長)大使、また女性ですね」 「(外務省 新垣)そうですね、いやぁ、うらやましいですよ、華やかで」 「(室長)冗談でしょ?」 「(外務省 新垣)あらま、そう見えないですけど、お美しい方で」 「(防衛省 高木)ねぇ、ほんとに」 「(室長)なんかね、噂ですけど、前の前の大使の、これ」 「(外務省 新垣)えっ?」 「(防衛省 高木)これですか?」 「(室長)そうそう、アメリカでもね、すんごいんですよ、中が、まぁ、あっちとこっちが、くっついちゃってるなんて、もう、ざらざら」
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