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広くも狭くもない、大学生らしいワンルームの部屋に、
私たちは二人、正座して向かい合う。
「…ねえ裕斗。なに、これ。」
私は彼のスマホの画面を指で示しながら、尋ねる。
「……なにって、スマホ…?」
そういうことじゃないよね。
わかっているはずなのに、なんで。
彼は普段から明るい人で、話していて楽しい。
会話の返しにもユーモアを含んで来るような。
そういうところに、惹かれていた。
でも、 今じゃないよね。
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