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「そ、それは、ですね・・・・・・。」
さっきまで威勢の良かった秋さんが急に黙り込んでしまった。
しかし秋さんはため息を一つ吐き、こう言った。
「それは計画を実行するためです。」
「・・・・・・?計画?。」
一瞬分からなそうな刑事に秋さんは言った。
「こうなる事は分かっていたんです。あの時話してはいないのですが、犯人は私に電話をか
けてきたんですよ。お前を絶対誘拐するぞって。でもその時私は親に言いませんでした。何
故かって?それは私が例え捕まったとしても、逃げれる確信があり、これを機に家出しよう
と思ったからです。」
「え?」
周りの刑事達は一瞬戸惑った。
そんな事が当時11歳の少女に考えられるのかと思ったからです。
「私はその頃から頭が良く、成績もトップでした。だからそんな事を考えられたんです。後
は警部の娘だったからですかね?」
秋さんは優しく笑いかけながら言った。
そして又もや刑事の一人が呟いた。
「又もや事件解決だな。」
~終~
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