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静まり返った会社。会社員がもうすぐ来る頃だ、警備員の足音がコツコツと聞こえるだけ
だった。
午前 6:00
「滝田社長?大丈夫ですか?滝田社長。」
この人は社長室前警備の、今井和木さんだ。
「社長。入りますよ?」
今井さんは、胸騒ぎがし、部屋に飛び込んだ。
見ると滝田社長が、刺され死んでいるではないか。
「た、大変だ!」
今井さんは無線機で知らせた。
「応答お願いします。しゃ、社長が!け、警察に知らせないと。」
午前 6:30
ピーポー ピーポー ピーポ
警察が来たようだ。今井さんは、事件があったとされる社長室に案内した。
「こ、こちらです。」
「事件があった部屋はここか。・・・有名な会社だし秘書はいるんだろうな。」
「は、はい。」
奥の部屋から美人の秘書が出てきて言った。
「ひ、秘書は私ですが。」
「ああ、そうか。ところで社員の仕事は停止しただろうな。」
「あ、はい。今日だけ特別休暇という事にして、事情はまた今度に話すことにという事で
す。」
秘書が詳しく喋っている。今井さんや、他の警備員は事件が早く解決しないかと、心待ちに
していた。
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