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「あっあの!」
見ると社長の秘書が泣きながら聞いてきた。
「しゃ、社長はつまり死ぬ間際にそのペンで何かを書いたという事ですか?」
警察はうなずき合い、言った。
「そういう事になるな。・・・・よし、ダイイングメッセージを探せ。遺体の後ろにある可
能性が高いので遺体の裏も探してくれ。」
今井さんも犯人が早く見つかればと、願っていた。もちろんその他の従業員も思いは同じ
だ。あと一つ、今井さんは秋さんに聞きたいことがあった。
「あの~、秋さん?一つ聞いてもいいですか。」
秋さんはえっ、と振り向いて言った。
「何ですか?」
「あの、なぜあんな事が分かったんですか。私にはさっぱり分かりません。」
すると社長の秘書、槇田伊穂さん(以後 秘書・伊穂さん)も話に参加してきた。
「そ、そうですよ。な、何であのような事が。」
伊穂さんはまだ泣きかけだった。
「それはですね・・・・。」
秋さんがそう言いかけたときだった。
「見つかりましたよ。社長の後ろに!」
警察や秋さん達は見つかった場所に駆け寄った。
「これは英語、いやイニシャルか。」
壁にはこう書いてあった。
I.W
「I.W。このイニシャルは・・・そう今井和木さん 。」
刑事の一人が言った。和木さんは驚いた様に叫んだ。
「私じゃありません。もしかしたら暗くて見えなかったのかもしれませんよ!」
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