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ナベリウス森林地帯
「ってや!」
リリーは銃剣(ガンスラシュ)を振るって隙を作る。
「そこだ!」
出来た隙にイオの強弓(バレットボウ)の弓が貫いた。
「ナイス。良いショットだったわよ。」
「センパイのフォローのお陰だよ。」
二人は武装をしまい歩き出す。
「しかし、銃剣(ガンスラシュ)使っているのって六芒の四のゼノさんとセンパイだけだよな~。」
「そうね。って言ってもゼノさんに私が初めて会った時はハンターだったのよ。」
「へぇ~。そうだったんだな。」
二人は談笑しながら森林エリアを歩く。
「あれ?あそこにいるのは・・・」
「・・・ビューティフル。なんて美しいんだ・・・この文句のつけようのないフォルム。完璧以外の言葉が見つからない、毛並み・・・!」
アークスだろうが・・・こちらには、全く気付いていないようだ。
よく見ると、戯れているのは、 桃色の毛と長い角をもった、見たことの無い生き物。
「そして何よりも、僕の事を愛し、常に寄り添うこの従順な姿・・・エレガント!!」
「あんた。誰?」
リリーが声をかけると、
「おっと、そういえばさっきからいたけど、君は誰だっけ?いやはや失礼。僕はこの子達以外の事には、ほとんど興味が無いものでね。」
・・・どうやら、リリー達には気づいていたらしい・・・
リリーが混乱していると、不意に肩がつんつんと突かれた。
「この人はピエトロさん。つい最近できたクラス『サモナー』の創設者だよ。」
「サモナーねぇ~。」
イオの説明で何とか理解する。
アークスは、自身のフォトン傾向に合わせた戦闘スタイル・・・「クラス」を選択する。
熟練のアークスが、新しい「クラス」を設立することもあるのだ。
「そう!僕の名はピエトロ!そしてこの子が、僕の愛するカトリーヌさ!」
生き物・・・カトリーヌを撫でながら、自己紹介するピエトロ。後ろからはわからなかったが、デューマンだっだ。
「ところで、見ない顔だけど・・・名前は?」
「ああ・・・はい、私はリリーよ。よろしく」
「君はサモナーを知らないみたいだからね、ぜひ説明させてくれ・・・サモナーは、さっきイオ君が言ってくれた様に、ここ最近設立された、新たな選択肢さ」
するとカトリーヌがリリーの元にやってきて、ぴょんと飛び跳ねた。
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