序章-2 あなたを待っていた。

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ナベリウス森林地帯 「ってや!」 リリーは銃剣(ガンスラシュ)を振るって隙を作る。 「そこだ!」 出来た隙にイオの強弓(バレットボウ)の弓が貫いた。 「ナイス。良いショットだったわよ。」 「センパイのフォローのお陰だよ。」 二人は武装をしまい歩き出す。 「しかし、銃剣(ガンスラシュ)使っているのって六芒の四のゼノさんとセンパイだけだよな~。」 「そうね。って言ってもゼノさんに私が初めて会った時はハンターだったのよ。」 「へぇ~。そうだったんだな。」 二人は談笑しながら森林エリアを歩く。 「あれ?あそこにいるのは・・・」 「・・・ビューティフル。なんて美しいんだ・・・この文句のつけようのないフォルム。完璧以外の言葉が見つからない、毛並み・・・!」 アークスだろうが・・・こちらには、全く気付いていないようだ。 よく見ると、戯れているのは、 桃色の毛と長い角をもった、見たことの無い生き物。 「そして何よりも、僕の事を愛し、常に寄り添うこの従順な姿・・・エレガント!!」 「あんた。誰?」 リリーが声をかけると、 「おっと、そういえばさっきからいたけど、君は誰だっけ?いやはや失礼。僕はこの子達以外の事には、ほとんど興味が無いものでね。」 ・・・どうやら、リリー達には気づいていたらしい・・・ リリーが混乱していると、不意に肩がつんつんと突かれた。 「この人はピエトロさん。つい最近できたクラス『サモナー』の創設者だよ。」 「サモナーねぇ~。」 イオの説明で何とか理解する。 アークスは、自身のフォトン傾向に合わせた戦闘スタイル・・・「クラス」を選択する。 熟練のアークスが、新しい「クラス」を設立することもあるのだ。 「そう!僕の名はピエトロ!そしてこの子が、僕の愛するカトリーヌさ!」 生き物・・・カトリーヌを撫でながら、自己紹介するピエトロ。後ろからはわからなかったが、デューマンだっだ。 「ところで、見ない顔だけど・・・名前は?」 「ああ・・・はい、私はリリーよ。よろしく」 「君はサモナーを知らないみたいだからね、ぜひ説明させてくれ・・・サモナーは、さっきイオ君が言ってくれた様に、ここ最近設立された、新たな選択肢さ」 するとカトリーヌがリリーの元にやってきて、ぴょんと飛び跳ねた。
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