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「リリーさん~こっち。こっちですよ。」
ポットから出たリリーは呼ばれた方向を振り向き近づいた。
「えっと・・・あなたは?」
リリーはフロンティアリードを纏っているキャストに話しかける。
「では、改めまして私、シエラと言います。」
「はぁ。リリーです。よろしく。」
リリーは多少引きぎみ応対する。
「えっと。ダーカー因子は・・・はい!綺麗に浄化されていますね。」
シエラは端末を操作しながらリリーの身体を調べる。
「残っていたらビックリだけどね。」
リリーは苦笑いをしながらシエラを見る。
「リリーさん。記憶についてなのですが、大丈夫そうですね。」
シエラは端末を消しリリーの記憶について切り出そうとする。
「あぁ~。多分大丈夫だと思うけど・・・ざっくばらんに説明お願い出来ますか?」
リリーは記憶に問題無いとは思ったがあやふやな部分が捨てきれないのでシエラに説明を頼んだ。
「わかりました。移動しながらでもよろしいですか?」
「えぇ。お願いするわね。」
シエラの後をリリーが付いて歩く感じでメディカルセンターを出た。
「えっと。AC398年。あなたは惑星ナベリウスでアークス修了に当たりました。」
(そうだ。アタシの運命はそこから始まったんだ。)
リリーはシエラの説明を聞きながら当時のことを思い出していった。
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