序章-2 あなたを待っていた。

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リリーはシエラに連れられ、アークスシップの最上階に来ていた。 (艦橋みたいだけどこの風域はマザーシップのシオンの海みたいね。) リリーはそんなことを思っているとシエラはこっちを振り向いた。 「あなたはあの後様々冒険を経て目覚ましい活躍をしました。そんな人が今ここに!」 シエラは興奮気味にリリーのことを語る 「シエラさん。興奮しないで。あたし。そんなすごい人じゃないからさ。」 リリーは苦笑いをしながらシエラを宥める。 「あぁ。すみません!興奮してしまって!」 シエラは頭が床に付くんじゃないかと思う感じに頭を下げる。 「現在、【深遠なる闇】の復活から2年の歳月流れて」 「はぁ!2年!」 シエラの説明にリリーは驚く。 「驚かれるのは無理ありません。しかし、心配無用です。宇宙は健在。アークスも健在です。」 シエラはリリーの心配をよそに説明を続ける。 「そんな感じですがリリーさんも復帰。アークスも万全。ですけどそうも言ってられないのが世の常なんですよね。」 「ん?何か問題あるの?」 シエラの言葉の濁し方にリリーが食い付く。 「起きたばかりのリリーさんにお願いしたいことがあるのですけどその前にリリーさんにこれをお渡しして起きます。あなたの物語を紡ぎ出す。ストーリーボードです。」 「ストーリーボード・・・(マターボードのような感じね。)」 リリーはシエラからストーリーボードを受け取った。 「現在、アークスは六芒の方々の肩書きを残しつつ運営しています。そしてそれとは別に守護騎士です。それがリリーさんです。」
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