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本棚に追加お屋敷はすっかり春になりました。
新しいご主人様はとっても優しくて、クロはとても幸せです。
例え顔が見えなくても、クロはご主人様が大好きでした。
「ほら、もっと近くにいらっしゃい。あなたが近くにいなきゃ、不幸はやって来ないじゃないの。」
はい!ご主人様。
ご主人様の隣、そこがクロの特等席。
ご飯の時も、お風呂の時も、寝る時も、起きる時も、クロはずっとご主人様と一緒にいました。
それでも不幸は、素敵なことは起こりません。
ご主人様、私は役立たずなの?
「いいえ。あなたはとっても良い子よ。さあ、今日も私のそばにいてちょうだい。」
優しい優しいご主人様。
不幸の意味を教えてくれたご主人様。
顔が見えないご主人様。
今日もクロはご主人様のそばにいます。

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