1章

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夕方、世界が朱色に染まる時間。 一之瀬亜梨子(アリス)は学校から帰宅した。 玄関を開けても誰もいない。 がらんとした家の中を無言で進み、部屋へと入っていった。 部屋には本棚とベットと机しかない。 アリスは着替えもせずにベットに倒れこんだ。 ぎゅっと眼をつむる。 「……もう疲れた―――このまま二度と眼が覚めなければいいのに…‥‥」 世界を拒絶したままアリスは眠りに落ちていった――
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