接待じゃないです取材です、多分

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先生はもう少し店回りたいみたいだが、俺は十分満足。問題はどこに着てくんだよ、ってとこか、抜刀レディTシャツ。 考えるだけで笑える。 喫煙コーナーでタバコをふかしてると、 「あれ、もしかして、川崎?」 あ、と振り返ればおや、柔道の大会で顔なじみの、 「長野か。ひっさしぶりだな、三年くらいぶりか?てかこっちだったのか住まい」 「もともと岡崎なんだよ、俺。今は名古屋に住んでる」 今でもたまに出る交流会で会ったのが最後だな。 「うわ、かわんねーな。川崎は」 「お前は腹出たな」 「新婚だもの。幸せ太り。お前は?」 「まだまだ」 ハハッ、苦笑い。 「何、仕事?」 うーん、そう。そうなんだが。ホテルでの会話を思い出す。 「ツレと遊びに。競馬見に来たんだ、旅行兼ねて」 「そうだったか。残念だな、あいにくの雪で。今日はこっちで泊まるのか?」 「ああ。まあ、明日はやるみたいだし。ツレが楽しみにしてるから、帰るに帰れん」 そうか、との返事にちょっとだけ戸惑う。おい、そのにやけた顔。女だと思ってるだろ、連れ。 「お待たせ、っとごめんなさい」 ころっとした感じの女性が長野の脇に滑りこんでくる。 「あ、もしかして奥さん?初めまして」
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