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三人静かにエレベーターに乗り、降りた階は32階。ちょっと。32階って、高すぎやしませんか?
「スイートは33階ですから」
しれっと言われましても。
ボーイだって絶対不審がってるよ、男二人で、どういう関係って。
「こちらでございます、どうぞ」
カードキーか。
カチャ
「コートをお預かりします」
あ、はい。
案の定、スゲー部屋。
これ、スイートじゃなくてもスイートじゃねえか?それともここのホテルは全室これか?
ワンルームってだけで、どんだけ広いの。しかも床、ふっかふかの毛足の長いカーペット。足とられそうだって。
ベッドは…………。もう何も言うまい。
「…………非常口は、お部屋を出まして左突き当たりでございます。他に御用はございませんか?」
「うん、ありがとう」
「失礼いたします」
しーん
ぐあばああっっ
どわああっ!
ドウンン…………
イテエ。
「隙ありすぎですよ、誠」
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