1章 事の始まり

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そもそも、何故私がこんな身の程知らずにも裕福な人間しか足を踏み入れてはいけないような高層マンションなんてご立派な場所に居るのか――― どう考えてもあの屑な両親が悪いっ 私が結婚や恋愛に冷めているのは両親の姿を散々目の当たりにしてきたから… 父は自動車メーカーで万年平社員だった。 その頃がまだ幸せだった… 父も家庭を大事にしてくれたし私は将来父と母みたいな家庭を結婚して持ちたい…そんな純真な考えも抱いていた… けど、その数年後に平社員だった父は平社員から立場は忘れたけど一歩昇進。 純粋に嬉しかった… この昇進のせいで父は変わってしまった…
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