1章 事の始まり

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[私っ…私のためにっひっく…ごめんねっ…うぅ] 「泣かないで…私は大丈夫だから…それよりも夕美は結婚の準備出来たの?私の心配はいいから」 [でっ…でも] 「お腹に赤ちゃんも居るんだからお母さんになるんだからしっかりしなきゃ」 そう、これは総て愛しているたった1人の妹の幸せの為… 妹の幸せの為に私は―― 「それにこれから相手に会うの。 もし怖い男の人でも私は大丈夫っ真珠お姉ちゃんは強いんだから!ねっ?」 真珠は強くも優しく夕美を慰める。 夕美も小さく[うん…]と納得をした様子。 電話は最後に夕美が本当にごめんなさいという一言で終わった。 真珠はふぅっとまた深呼吸をして目の前のドアを再度見返し、今度は躊躇ったりせずに強くドアを開けた。 妹の為に私は…此所にいるのっ!
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