母と娘

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「愛・・・!!!」 由里子は泣き崩れた。 後悔と自責の念に押し潰されそうになる。 昼はパート、夜の仕事もして疲れたからと 娘に辛く当たっていた事。 娘が話しかけてきてくれたのに、聞く耳も持たなかった事。 娘に当たる自分を正当化する為に、本当は恨んでいる筈もない娘が、自分を憎んでいるとこじつけていた事。 あのパンはきっと、誕生日より前に作ったから腐る前にと鞄に忍ばせてくれていたのだろう。 それにも気付かず腐らせ、悪戯だと乱暴に扱ってしまった事。 そんな事をしてきた自分を、あの頃に戻って殺してやりたいくらい後悔した。
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