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閉めきった夏の部屋はムッと暑かった。
部屋中に強烈な鉄の様な、血生臭い様なにおいが立ち込めている。
6畳のその部屋は、床や壁、今開けたこの扉にも、血が飛び散っていた。
テーブルの足元に、血溜まりと愛の頭が見えていた。
「いやああぁぁぁあああ!!!」
駆け寄った由里子が見たものは、
制服姿のまま、頭や腕、上半身、下半身がバラバラにされ、顔は特に多く切り刻まれ、原型を留めていない程の、娘の変わり果てた姿だった。
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