ロリコン探偵と恋する人魚姫

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「じゃあ、警察に行きますか? それ程の重い罪には問われませんが、失う物は少なくないですよ。お父さんだって当然無事では済みませんね。マスコミのいいネタですね」 「あなただって、可愛いお嬢さんを連れてるじゃないか。まだ未成年だろう?15? いや、もっと若いだろう。こんな子を連れ回すのは犯罪じゃないんですか? 義務教育期間でしょう? あんたもどうせ同じ穴のムジナなんだろ? あんなガキの依頼を受けるなんて。 臭いで分かるんだよ!」 私は随分若く見えるらしい。可愛いと言われるのは悪い気がしないが、出来れば綺麗なお嬢さんとか美しいお嬢さんと言われたいものだ。 凪さんはそんな私の無言の訴えなど無視し、微笑みテーブルの上の上田の手をそっと握る。 「ちょっ、ちょっと!!? えっなに......!! ぐあっ! うっうぅーー!!!!!!!!!? あああああああぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!」 上田は苦悶と恐怖の顔で凪さんを見る。 ミシッ……。上田の手の骨の軋む音が聞こえる。 凪さんは相手を威圧するように低く重い声で言う 「お前みたいなモンと俺を一緒にすんじゃねえよ。 大人の女に相手にされねえからと、思い通りになるだろうと高を括り少女を狙う奴とな。お前らはまがい物なんだよ。俺は、下は物心付いたばかりの幼女から、上はもはや死の間際の100歳過ぎの老婆まで、オールマイティでモテるんだよ。ブサキモのゴミのお前とは、遺伝子レベルで違うんだよ。書名するのか? しないのか?こっちが大人しくしてる内に決めてくれよ。それとも此処じゃ何か? もっと静かな、誰もい無い場所の方が良いか?」 全然大人しくしてないですがーー。私はそう心の中で凪さんにツッコミ、騒ぎを聞いてやって来たウェイトレスに謝り大丈夫ですと追い返す。 上田はその後大人しく震える手で署名し、明日中には示談金を指定された口座に振り込むと約束した。まあ当然だろう。凪さんの馬鹿力で手を握られればーー。巨大な万力で挟まれたような恐怖を感じたに違いない。実際、本気を出せば凪さんは人間の頭くらいなら、卵を握り潰すように素手で潰せるだろう。
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